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放射線技師の人間関係は大変?職場による違いを現役技師が解説

働き方

すべての悩みは対人関係の悩みである

放射線技師として働くうえで気になるのが人間関係ですよね。

オーストリアの心理学者アルフレッド・アドラーも「すべての悩みは対人関係の悩みである」と言っています。

病院って生命を扱う現場だからみんなピリピリしてそう…転職先はどんな人がいるんだろう…不安な気持ちは私も経験しました。

私は大人数での会話が苦手で、ひとり時間が大好きな人間です。ですがそんな私でも今まで技師として働き続けられています。

実際に働いて感じるのは、放射線技師の人間関係は職場による差が大きいということです。

今回は慢性期・急性期含めて4つの病院で私が実際に経験してきた人間関係について感じていることをまとめます。

放射線技師の人間関係で大変なところ

まず放射線技師の人間関係で大変なところをまとめてみます。

多職種との関わり

技師だけで完結する仕事もありますが、多くの場面で他の医療職と協力しながら働いています。

スムーズな検査、治療のためにはコミュニケーションを取りながら連携する必要があるためそこでストレスを感じる方もいるかもしれません。

ちなみに関わるのが最も多いのは看護師、次に医師、たまに臨床工学技士(カテ室)でしょうか?

薬剤師や臨床検査技師、理学療法士とはほぼ協働しないですね。

看護師は気が強いイメージがあるかもしれませんが、みんながみんなそうではないです。

ちゃんと白衣の天使みたいな方もいます笑

医師も厳しい人や怖い方ももちろんいますが、優しい腰の低い方もいます。

一概に看護師だから怖い、医師だから厳しいとは言えません。千差万別です。

ピリピリした忙しい職場

救急を受け入れているような急性期病院はピリピリしやすい傾向にあります。

生きるか死ぬか、生命に関わる職場なので当然です。

技師としてそんな空気感に負けないように気を張る必要があり、馴染めない方はけっこう疲弊すると思います。

私もあまりこの空気感は得意ではなく、特に一人で対応せねばならない当直帯は疲れましたね…

患者さんへの対応

放射線技師は短時間ではありますが、患者さんと接する場面もあります。

対応を間違えないように、接遇には注意せねばなりません。

めったにありませんがクレームが入ったりするとけっこうショックです。私はけっこう引きずるタイプでした…

放射線技師はクセが強い?

放射線技師ってクセが強くて変なやつが多いから一緒に働いていると疲れる…みたいな話を耳にすることがあります。

もしそんな人がいたら確かに嫌でしょう…

ですが私の経験からするとクセ強技師は少数派で、ほとんどは良い人ばかりでした。

放射線技師って医師ほど頭脳優秀ではないけれどそれなりの学はある方が多いので、良識派は多いと思います。

私が経験した病院ごとの違い

人間関係は職場によっても変わってきます。

私が経験してきた4つの病院ごとに人間関係の実際をまとめます。

地方の中規模慢性期病院

医師との関係

院長の機嫌の起伏が大きく普段は優しい雰囲気ですが、怒鳴られたこともありました。

他の医師も命令口調だったり偉そうにする方もチラホラ…田舎の病院あるあるですかね。

ですが一緒に働く時間は少しなので深く悩むまでのことはなかったです。

放射線科の医師は読影を教えてもらったり親切でしたし、整形のバリバリ手術する医師も人間ができており尊敬できる方もいましたね。

看護師との関係

慢性期病棟だったのでそんなにピリついていなかったですが、ポータブル撮影はあまり手伝ってはくれなかった記憶。

外来の看護師さんは顔を合わせる機会が多かったですが、みんな明るく朗らかで付き合いやすい人たちでした。

また私が新卒で若かったからか、看護部長に気に入られて病院祭りの司会に抜擢された思い出があります笑

技師との関係

技師長、主任、私の3人でした。

技師長は腰が低く、新卒の私をいつも気にかけてくれる安心できる上司でした。こんな田舎の病院じゃ経験積めないからと、都市部の大きな病院への異動を調整してくれた恩人です。

主任も優しい方で、仕事で困っているときはすぐ助けてくれましたし、仕事が終われば飲みに連れて行ってくれました。

1年しかいなかった職場ですが、非常に人間関係には恵まれており新卒1年目の良い思い出です。

都市部の三次救急急性期病院

技師2年目に赴任した三次救急も受け入れる急性期病院です。

医師との関係

三次救急を受け入れていることもあり怖い医師が多かったですね。

ある時、心臓血管外科の術中イメージ操作に入ったときのこと。普段優しい医師の目つきが変わり、「それ大丈夫なのか?間違ってないか?」みたいにかなり威圧的にクレームをつけられました。

私の手技が不慣れだったのも悪いですし命に関わる手術ですから当然なのですが、仕事はやりにくかったです…

また救急対応のCTやカテでも急かされたり怒鳴られたりはやっぱりありました。

ですが気さくな医師もいて、CT室にフラッと来て検査のことを聞いたり世間話したりすることもあったので全員が怖かったわけではなかったです。

看護師との関係

病棟の看護師は忙しいのかけっこうピリつき気味の方が多く、ポータブルで声かけても無視…みたいなこともありました。

ですがちゃんと手伝ってくれる方もいるので、あの看護師さんいないかな~と期待しながら病棟へ向かっていましたね笑

また都市部の大きい病院だったので若い看護師も多く、先輩の知り合いと飲み会があったりBBQしたり楽しい時間も多かったです。

技師との関係

技師は17人とけっこう多かったですが、ほとんどは付き合いやすい方ばかりでした。

職場だけでなくプライベートでも遊びに行ったり年一回旅行へ行ったりと関係は良好。

数人だけあまり仕事をしない方がいましたが話す分には嫌な感じはなく、技師間での人間関係は良かったと思います。

都市部の大規模急性期病院

技師5年目で赴任した大規模急性期病院です。

医師との関係

前任地の病院と違って落ち着いた医師が多かったです。

話しやすい方が多いためこちらもコミュニケーションが取りやすかったですね。

看護師との関係

こちらも前任地と違って病棟は優しい方が多い印象でした。

しかし外来看護師には一部おつぼね的存在がいて、CTでちょっとしたミスがあった時に外来の診察室まで呼び出され医師に直接謝罪しろと言われたこともあります。

また放射線科配属の看護師もクセ強で何かあると犯人探しをして技師に責任をなすりつけてくるようなおばさん看護師が多く厄介でした。

古い病院だったのでまだそういう看護師がいたんですね。

技師との関係

技師は20人以上いてけっこうな大所帯でした。

一人ひとりと話す分には問題ないのですが、大所帯ゆえに派閥みたいなものがあって面倒くさかったですね。

私としては派閥の勢力争いにはあまり付き合いたくなかったので距離をおいていましたが、それでも悪口など聞こえてくるとあまり良い気分ではありませんでしたね…

個人的には好きな上司でも、他から悪く言われていたりすることもあったので人間関係では一番疲弊しました。

地方の小規模慢性期病院

転勤のある職場を辞めて転職した現在の職場です。

医師との関係

比較的年配の医師が多く、のんびり働きたい方が集まっている様子です。

院長が威圧的でしたが、めげずにコミュニケーションを取り続けていたところ、最近少し信頼してもらえるようになった気がします。

看護師との関係

こちらも都市部でバリバリ仕事するよりものんびり働きたい方が多い印象です。

また若い人は少なく比較的年輩の方が多いですね。

技師との関係

2人職場です。

上司もいろんな病院を渡り歩いて今の職場に落ち着いた方のようで、境遇が似ているせいか話していてもストレスが無く良好な関係です。

転職の面接時ですでに好印象ではありましたが、働いてからも印象は変わらず大当たりでした。

少人数の職場で相方が変な人だったら逃げ場がなく余計に辛いので…本当に良かった。

放射線技師に必要なコミュニケーション

放射線技師として働いていくうえで良い人間関係を保つために必要なコミュニケーションは何なのか考えてみました。

営業職のような会話力は不要

まず営業職のような流暢な会話力は不要であると思います。

もちろん人を楽しませられるような会話術があればより良いとは思いますが、仕事するうえで最低限のコミュニケーション能力さえあればやっていけます。

私自身も雑談が苦手で寡黙な方と思いますが、十数年技師としてやってこれました。

技師として肝心なのは他の医療職や患者さんを不快にさせず良い検査を行うことです。

楽しませる必要はないかと思います。

真面目に仕事するだけでも信頼される

技師の中には仕事があるのに見て見ぬふりをする方もいます。

これは嫌われる一番の原因と言えます。

職場ですから仕事をしないといる意味がありません。

コミュニケーションが苦手でも仕事さえ真面目に黙々とこなしていれば信頼されるし好かれます。

同僚に信頼されればおのずと周りの医師や看護師からも一目置かれるようになり、結果的に人間関係は良い方向へ向かいうはずです。

放射線技師のコミュニケーション能力についてはこちらの記事でも解説しています。

人間関係に悩んだら環境を変える選択肢もある

無理に我慢し続ける必要はない

どうしても自分に合わない職場はあると思います。

職場の雰囲気が悪かったり、合わない人がいたり、人間関係の悩みは自分だけではなかなか解決できません。

我慢し続ける選択もありますが、あと何年耐えればいいのか…と考えるのは精神衛生上あまり好ましくはないですよね。

そんなときは職場を変えるのも選択肢としてあっていいと思います。

私自身も転職で働きやすさが変わった

私も転職して自分に合った働き方を手に入れました。

転職のきっかけは転勤が主でしたが、元々一人でいる方が好きなタイプだったので今の少人数職場がとても居心地が良いです。

転勤からも、人間関係の煩わしさからも解放されました。

職場を変えるというのは大きな決断ですし、面倒だったりハードルが高く感じるかもしれませんが、その先には自分にピッタリのストレスフリーな環境があるかもしれません。

私の転職経験談や放射線技師向けの求人サイトをまとめた記事もあるのでよければ参考にしてみてください。