放射線技師は楽?きつい?急性期と慢性期を経験して感じたこと

働き方

結論

楽と言われることが多いような気がする放射線技師の仕事。

でもきついことだってあるのでは??

実際に急性期病院と慢性期病院のどちらでも働いたことのある私の見解はこちら。

✔ 放射線技師はきつい面もある
✔ ただし職場によって働き方は大きく変わる
✔ ワークライフバランス重視の働き方も可能

働き方を変える気になれば変えられるのも放射線技師の魅力だと思います。

実際にきつかった経験

私が今までの放射線技師として勤務した中でつらいと感じたことをまとめます。

・転勤
・急性期病院での当直
・日勤帯の忙しさ
・緊張感

転勤

私が以前勤めていた病院ではグループ内で転勤がありました。

私の場合、13年勤めて3度の転勤を経験しました。

独身のうちはいいのですが、結婚して子供もいる中での転勤だと大きな決断を迫られます。

・一家全員で引っ越し → 妻の退職、マイホームに住めない…
・単身赴任 → 金銭的負担、妻の子育て負担、家族との時間の減少 

どちらをとっても幸せな未来は見えてこず…辞令交付の時期は毎年ビクビクしていました…

子供がいても、マイホームがあってもあまり考慮されているとは言えない現実があるんですよね。

幸いにしてなんとか転職成功できたので家族との時間は奪われずに済みました。

転勤があるかどうかは勤める病院によって大きく変わりますが、放射線技師にも転勤のある職場があることは事実です。

私が実際に経験した転勤事情については以下の記事からどうぞ。

急性期病院での当直

転勤をする中で三次救急(生命の危険のある患者さん)も来る急性期病院で勤務していた時期がありました。

この病院での当直はけっこうつらかったです。

まず当時は一人当直だったこと、にもかかわらず同時に複数の患者が来たりする…

こっちの検査の合間にあっちの検査をして…という状況もありました。

それも心筋梗塞で緊急カテ中に交通外傷が来るみたいな…

下手すると亡くなってしまうかもしれない患者さんの検査です。失敗は許されないのでただでさえ緊張します。その上バックアップ体制もないとなるとかなりの精神的負荷を感じました。

さらに土日は丸一日通しての長時間勤務だったので尚更落ち着きませんでしたね。

出勤するたびお腹を壊すくらいのストレスでした笑

こちらの記事で私が経験した当直やオンコール体制についてより詳しくまとめていますので興味があればどうぞ。

日勤帯の忙しさ

三次救急病院は当直帯こそ辛いですが、日勤帯は比較的楽でした。

しかし次に赴任した病院は逆で、日勤帯が超忙しかったです。

特にCT・MRIは予約でいっぱい。

CTは定時時間までフルで撮影、しかもほぼ造影。撮り終わってから3Dなどの画像処理の日々でした。

MRIは定時時間まで外来検査、その後で病棟検査を行っていたので残業のある日がほとんど。

忙しい日々が続くと余裕がなくなってイライラしやすくなってしまいます。そして家に帰っても何もする気が起きずダラダラ過ごしてまた出勤という悪循環の日々でした。

緊張感

医療職全般に言えることですが、人の生死に関わる仕事ですから常に緊張感はあります。

患者さんと接する時間は短い放射線技師ですが、それでもそれなりの緊張感はつきものです。

例えばルーチンでこなしている造影検査ですが、副作用が起きることだってあります。

中には重篤な副作用で亡くなってしまう現場に直面したことも(かなり稀ですが)。

また当直中は、院内で放射線検査の知識があるのは自分一人です。

わからないことがあったとしても頼れる上司・同僚は朝まで出勤してきません。なんとか自分の力で切り抜ける必要があります。

放射線技師の仕事は他の医療職に比べて楽と言われることもあるかもしれません。確かにそう見える面もありますが、人の生死に関わる仕事であることに変わりはなく、緊張感の高い仕事と言えると思います。

慢性期へ転職して感じたこと

急性期病院の忙しさや高い緊張感、グループ内での転勤などいろいろと揉まれて疲弊した私は慢性期病院へ転職しました。

慢性期病院へ転職して感じたのはこんな事です。

・休みがしっかりある。
・勤務中も余裕がある
・緊張感は低い

休みがしっかりある

土日祝休みで当直無し、残業もなし。

休みが安定しているので精神的にも安定します。

ただ人が少ないので同時に休んだりはできません。そのあたりは気をつける必要があります。

勤務中も余裕がある

急性期病院と違い検査予約はガラガラです。一日数件の検査があるくらい。

なので空き時間が大量に発生します。

勉強する時間にしてもよし、家庭の雑務をこなすもよし、業務に支障なければ基本何してもよしです。

また毎日定時上がりで体力も温存されているので退勤後のプライベートの時間も充実します。

仕事以外に時間をかけて熱中できることがある人には最高の環境です。

逆に仕事に情熱を燃やしたい方は暇すぎて辛くなると思いますが…

私としては精神的・時間的な余裕が欲しかったので大満足しています。

緊張感は低い

検査は少ないし、すぐ生死に直結するような状況はほぼ無いので急性期に比べると緊張感は低いです。

さらに私の勤める病院では造影剤を使う検査がないため副作用で急変が起きたりする心配もありません。

勤務中もほぼずっとリラックスできています。

私が経験した転職活動について詳しくは以下の記事からどうぞ。

急性期・慢性期はこんな人に向いている

急性期病院向きの方

・バリバリ忙しく仕事をしたい
・生命を扱う最前線で自分の技能を活かしたい
・しっかり稼ぎたい

急性期病院の魅力は症例も様々で最新機器も揃い、放射線技師としての技能をフルに活かして仕事ができることです。

また当直もありますし、慢性期病院に比べて給与は高いことが多いです。

放射線技師としてのプライドは十分に満たされます。

その分、職場への拘束時間は長くなりがち。独身ならまだしも、家族持ちは悩ましいところでもあります。

慢性期病院向きの方

・のんびり仕事をしたい
・趣味にリソースを割きたい
・子育て中

慢性期病院の魅力は検査が少ないので自分のペースで楽に仕事ができることです。

残業が少なく勤務中もフリーな時間が多いので、仕事以外に充実させたい趣味があったり、子育て中の方にはぴったりだと思います。

急性期病院と比べると給与が低いことが多いのでそこは注意。また放射線技師としてのキャリアアップは難しくなります。

実際の慢性期病院での一日の流れについては以下の記事に詳しくまとめているので興味のある方はどうぞ。

働き方に悩むなら情報収集もあり

今の職場は自分には合っていないかも…?

そんな悩みを抱えながら働き続けている方も少なくないと思います。

私もかつてはそんな一人でした。

まずは転職に関する情報収集だけでもいいので始めてみるのがおすすめです。

思いもよらず自分に合っている職場が見つかるかもしれません。

放射線技師の求人に特化した転職サイトをこちらの記事でまとめています。もし興味があれば参考にどうぞ。

転勤3回・転職1回を経験した13年目の診療放射線技師。愛媛県出身、二児の父。

これまで急性期病院から慢性期病院まで4施設で勤務し、一般撮影、CT、MRI、血管造影、核医学、エコーなど幅広い診断業務を経験してきました。

前職は最新機器も多く給与面も安定していましたが、業務の忙しさや転勤により、自分の時間、家族との時間を十分に確保することが難しくなり転職を決意。

現在は転勤のない慢性期病院で、ワークライフバランスを重視しながら働いています。

このブログでは、放射線技師の働き方、転職、キャリア、実際に感じたことなどを、現場経験をもとに発信しています。

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