はじめに
放射線技師を目指している学生さんや転職を考えている方の中には、
「放射線技師は定時で帰れる仕事なの?」
と気になる方もいると思います。
私自身、放射線技師として十数年働いてきましたが、職場と時代によってかなり違うと感じています。
今回は私が勤務した4つの病院での経験をもとに、放射線技師の残業事情についてまとめます。
私が経験した病院ごとの放射線技師残業事情
技師1年目(2012年~)中規模慢性期病院
・整形の長時間オペの日以外は残業無しで定時退勤
・でも3日に1回はオンコール待機
技師数3人の病院で、忙しいときと暇なときの差が激しい業務でした。
ただ業務が忙しかったとしても、基本的に定時時間内で終わっていました。
しかし整形の手術日だけは別。
整形の術後は必ずレントゲンを撮ります。
そのため整形の手術が終わらなければ残業となります。
術後にレントゲンを撮るだけなので、実働時間は短く待機時間のほうが長かったですが。
整形の手術日に毎回残業になるわけではなく、むしろ時間内に終わるほうが多かったのでそこまで苦とはなりませんでした。
しかし3日に1回はオンコール待機が当番で回ってくるので、残業は少なくても拘束時間としてはけっこう長かったですね。
技師2年目(2013年~)大規模急性期病院(三次救急あり)
・血管3D作成が毎日あるため基本残業あり
・当直者のお手伝い
・透析患者のレントゲンで残業することも
CTの件数自体は多くないものの、血管3Dの作成依頼が多いため残業して作業するのが常でした。
定時は17時ですが、早くても退勤は18時頃。遅くなると21時の日もありましたね。
また三次救急患者が17時くらいに運ばれてきて検査が立て込むと、さすがに当直者に丸投げはせず手伝っていたのでそこで残業が発生することも少なくありませんでした。
ちなみに手術後のレントゲンは当直者が担当していたので、当直じゃないときは時間外になれ~と願い、逆に自分が当直のときは時間内に終われ~と思っていました笑
また透析を受けている患者さんがレントゲンを撮る日がありました。
だいたい19時くらいに透析が終わるのでそれまで待って胸部写真を撮るため残業となります。
楽な仕事のため残業代を稼ぐバイト感覚でよくやっていましたね。
そして時代的に残業して当たり前、残業せず帰れるように工夫しようみたいな空気はほぼありませんでした。
そのためそもそも17時に帰ろうと思っていないため残業しても特に気になってはいなかったですね。
技師5年目(2016年~)大規模急性期病院
・CT、MRIの業務が多く毎日残業
・働き方改革で改善傾向あり
非常に業務が忙しい病院でした。
CTは定時時間ギリギリまで撮影し、その後血管3D作成になるので毎日残業でした。
MRIに至っては定時時間ギリギリまで外来の検査をし、その後病棟患者の検査をしていたので撮影業務自体で19時や20時近くまで残業していたこともあります。
ですが昨今の働き方改革の影響でここ数年(ざっくり2022年くらいから?)で状況が大きく変わります。
検査枠や人員配置を工夫してなるべく定時で退勤しようという工夫がなされました。
そのため残業時間は大幅に減り、定時で帰る人も珍しくなくなっていました。
それでも3D作成や撮影業務で残業することは0ではありませんが、以前とは見違えるように残業は減っていましたね。
技師14年目(2025年~)小規模慢性期病院
・残業無し、毎日定時上がり
転職して現在勤めている慢性期病院は残業無しで毎日定時上がりです。
転職して1年経ちましたが残業した日は1日もありませんでした。
15時には全ての業務が終わっていることがほとんどのため、定時になった瞬間に病院を出ています笑
昔ほど残業が当たり前ではなくなっている
前述しましたが、働き方改革の影響で検査枠や人員配置を調整してなるべく残業時間を減らし、定時退勤できるような工夫をすることが現場でも行われ始めています。
昔は残業が当たり前で、それを前提に業務を進めていたところがあったような気がします。
しかし現在は定時退勤を前提に、業務をどう終わらせるか考えるような方向性になっておりとても健全だと感じます。
放射線技師の残業事情まとめ
私の十数年の技師経験から放射線技師の残業事情をまとめると、
急性期病院 → 残業多い
慢性期病院 → 残業少ない(一部整形の手術あると残業あり)
昔 → 残業前提の業務
今 → 定時退勤前提の業務
となります。
もちろん病院によって残業時間は変わってきますが、大きくはこんな傾向であると思います。
残業が少ない職場への転職
私は子供が生まれてから家族との時間を大事にしたいと考え、残業のない慢性期病院へ転職しました。
同じように考えている転職希望者の方も少なくないと思います。
残業が少ない職場への転職を目指すなら、
・オンコール待機の有無
・残業時間の有無
・業務内容
・救急対応の有無
などを確認すると良いと思います。
求人票だけではわからない部分もあるため、転職エージェントを使ったり、実際に面接に行って病院見学をしてみることをおすすめします。
以下の記事で転職に役立つ情報や実際の慢性期病院での一日の流れをまとめているのでよければ参考にしてみてください。



