PR

新卒放射線技師の最初の職場は急性期病院がおすすめ?急性期・慢性期を経験した私の考え

働き方

はじめに

放射線技師を目指している学生さんや、新人技師の方の中には、

「最初の職場は急性期病院と慢性期病院のどちらが良いのだろう」

と悩んでいる方もいると思います。

私自身は急性期病院と慢性期病院の両方を経験してきました。

その経験を踏まえると、新人時代は急性期病院で働くことをおすすめしたいと考えています。

もちろん慢性期病院からスタートすることが悪いわけではありません。

今回は私がそう考える理由についてお話しします。

結論:新人時代は急性期病院がおすすめ

結論から言うと、私は新人時代の職場として急性期病院をおすすめします。

理由は、若いうちに経験を積みやすく、その後の選択肢も広がるからです。

ただし、これは「一生急性期病院で働くべき」という意味ではありません。

自分のライフステージに合わせて働き方を変えることも大切だと思っています。

急性期病院は経験を積みやすい

急性期病院の最大のメリットは幅広い経験を積めることです。

一般撮影だけでなく、CTやMRI、ポータブル撮影、核医学や血管造影、救急対応など様々な業務を経験できます。

また患者数も多いため、短期間で多くの症例に触れることができます。

若いうちに経験したことは、その後の技師人生において大きな財産になります。

私自身も急性期病院で培った経験が、現在の慢性期病院での業務に活きていると感じています。

特に現在の慢性期病院では画像所見についての問い合わせが多いです。

今までたくさんの症例を見てきているのでその経験に基づいて助言をすることができており、急性期時代の知識が活かされていると感じます。

急性期病院と慢性期病院それぞれのメリット・デメリットはこちらの記事でより詳しくまとめています。

新人時代に得た知識・技術・経験が技師人生のベースとなる

正直な話ですが、急性期時代の20代で得た知識や技術や経験で、残りの技師生活の仕事をほぼこなしていると言っても過言ではありません。

もちろん新しい撮影法や検査法は出てくるのでその都度学びますが、基礎的な技術や知識は新人時代に学んだことになります。

そういった観点からも新人時代に急性期病院で多くを経験することは大きな価値があると考えます。

忙しい環境は若いうちの方が適応しやすい

急性期病院では残業や当直、救急対応などが発生します。

体力的にも精神的にも負荷の大きい環境です。

もちろん年齢に関係なく活躍されている方もいますが、個人的には若いうちの方が適応しやすいと感じています。

体力があるうちに忙しい環境を経験しておいたほうが、後々自分自身が楽になると思います。

急性期病院での経験は将来の選択肢を広げてくれる

私が急性期病院をおすすめする最大の理由はここです。

急性期病院で経験を積んでおくと、その後に慢性期病院やクリニック、健診施設などへ転職する際にも経験を活かしやすくなります。

いわゆる「つぶしがきく」状態ですね。

私自身も急性期病院での経験があったからこそ、慢性期病院への転職に大きな不安はありませんでした。

新卒の頃は、この病院で技術を磨き、長く働いていこうと考えるかもしれません。

私自身も当時は組織内での昇進を目指していました。

それ自体は悪いことではありませんが、自分のライフステージによっては考え方が変わることがあります。

私自身がそうで、結婚して子供が生まれたことで仕事優先から家族優先へと考え方が変わっています。

そんな時に選択肢があるかないかで、その後の人生の幸福度が大きく左右されるかもしれません。

慢性期病院からスタートしても悲観する必要はない

ここまで急性期病院のメリットを書いてきましたが、慢性期病院からスタートしたからといって悲観する必要はありません。

新卒や20代など若いうちは、経験よりも将来性を評価されることがあります。

実際、慢性期病院から急性期病院へ転職する方もいます。

いわゆるポテンシャル採用ですね。

そのため、新卒で慢性期病院に就職したからといって技師人生が決まってしまうわけではありません。

数年以内であれば十分に方向転換できると思います。

入職してみて、やっぱり違うかもと感じたら早めの決断をおすすめします。

ただし長期間慢性期病院のみだと難しくなることもある

一方で、慢性期病院のみで長年勤務した場合は話が変わってきます。

急性期病院では救急対応や多くの症例経験、特殊な検査などの技術が求められます。

そして30代以降であれば即戦力が期待されるでしょう。

もちろん不可能ではありませんが、個人的には

「急性期から慢性期」

の方が移行しやすいと感じています。

だからこそ、若いうちに急性期病院を経験しておく価値は大きいと思っています。

だからといって一生急性期病院で働く必要もない

私は35歳で慢性期病院へ転職しました。

20代の頃は症例経験や技術向上を重視していましたが、結婚や子育てを経験する中で考え方が変わりました。

家族との時間や心身の余裕も大切にしたいと思うようになったのです。

その結果、私は慢性期病院への転職を選びました。

今振り返っても、急性期病院で経験を積んだことも、慢性期病院へ転職したことも後悔はありません。

むしろ急性期病院での経験や技術があったからこそ、今の環境を手に入れられたと思っています。

仕事と家庭との両立や転職時に確認したことについてはこちらの記事でもまとめています。

まとめ

私自身の経験から、新人時代は急性期病院からスタートすることをおすすめしたいと思っています。

経験を積みやすく、将来的な選択肢も広がるからです。

ただし、慢性期病院からスタートしたとしても若いうちは十分に挽回できますし、悲観する必要はありません。

大切なのは、その時々のライフステージや価値観に合わせて働き方を選ぶことです。

急性期病院で経験を積み、その後は自分や家族に合った働き方を選ぶ。

それが私の考える理想的なキャリアの一つです。