はじめに
どんな仕事にもストレスはありますが、放射線技師の仕事も例外ではありません。
私は放射線技師として10年以上働いてきました。
急性期病院や慢性期病院、転職も経験しましたが、その中でさまざまなストレスを感じる場面がありました。
今回は私自身の経験をもとに、放射線技師の仕事でストレスを感じる瞬間についてまとめます。
放射線技師の仕事でストレスを感じること
1. 忙しい検査
忙しいとずっと動き回っており、ミスも許されないので体力・気力ともに消耗
検査が立て込むとゆっくりと座っている時間は少なく、常に動き回っているのでけっこう大変です。
整形のレントゲン撮影は意外と体を使うし、CTは撮影時間が短く検査の回転率が高いので、忙しいとけっこう体力が必要になります。
MRIは撮像時間が長いのでその間休めそうですが、次の患者さんの準備をしたり、撮影シーケンスを調整したりと意外と余裕がないこともあります。
血管造影では多職種と協働することが多いため、検査が続くと気疲れしやすいです。
RIでは忙しい時に怖いのが検査薬の誤投与です。これは本当に怖い…絶対にミスしないように一人で指差し確認を徹底していました(ダブルチェック体制じゃなかったので…)。
また予約検査が詰まっていて忙しいのも大変ですが、イレギュラーな急患の緊急検査がねじ込まれるとさらに大変です。
予約検査より優先して対応する必要があるので予約が押してしまうし、救急対応は緊張感もより高まります。
どんなに忙しい中でも正確な検査が求められるため、体力と気力ともにすり減りますね。
2. 人間関係
放射線技師の仕事は機械相手だけではありません。
患者さんはもちろん、医師や看護師など多くの職種とも関わります。
・医師 → 術中イメージ操作やカテ室での強いプレッシャー
・看護師 → 意見の対立、介助に入らない等
・患者さん → ポジショニング時の痛みや検査待ち時間に関するクレーム
・技師同士 → 技師数多いと派閥争い発生
これは一例ですが、人が集まると争いがどうしても起きてしまいます、放射線技師も例外ではありません。
ですが他職種と比べれば人相手の仕事は少ない方なのも事実。
多少コミュニケーション能力が低くてもやってはいけます。
人間関係についてはこちらの記事でもまとめています。
3. オンコール待機
業務が終了しても、身も心も解放されない
オンコール待機のある職場では、休日や夜間でも呼び出しに備える必要があります。
実際に呼ばれなくても、「いつ電話が来るかわからない」という状態が続くため、気持ちは休まりません。
私も技師1年目はオンコール待機があり、3日に1回は当番が回ってきていました。
仕事が終わっても完全には解放されないため、ジワジワとストレスが蓄積される感じがありましたね。
4. 一人当直
命に関わる患者さんの検査を一人で対応するプレッシャー
三次救急病院で働いていた頃、当直は一人体制でした。
しかもバックアップなしだったので、検査がかぶっても基本的に一人で対応しなければなりません。
生死を彷徨う患者さんの検査や治療なので、ストレス負荷はかなり大きかったです。
特に土日は24時間通して一人で当直のため、出勤時はストレスで毎朝お腹を壊していました笑
次に赴任した病院も一人当直でしたが、こちらは夜間に急患がほとんど来ないのでとても気楽。
家族持ちとしてはむしろ貴重なひとり時間を楽しめました。
オンコールや当直についてはこちらの記事でより詳しくまとめています。
5. 機器トラブル
放射線技師は医療機器を扱う仕事です。
検査中に機器の不具合が起きると、
・患者さんを待たせてしまう
・業務が滞る
・修理対応が必要になる
など、対応に追われます。
完全に撮影できないくらい壊れてしまうとその日は検査ができなくなるため、ある意味暇になります。
ですが別の日に検査が上乗せされるので後で地獄を見ることになるんですよね笑
また一人職場では何かトラブルが起きても相談相手がおらず、自分の力で対応しなければならないのでプレッシャーを感じることもあります。
6. 転勤
家族ができると金銭的・精神的に大問題となる
放射線技師にも転勤のある職場があります。
私自身、グループ病院で勤務していたため転勤を経験しました。
独身時代はまだよかったものの、結婚して子供もいると家族への影響も考えねばなりません。
家族みんなで引っ越すのか、単身赴任するのか、どちらにせよ金銭的・精神的な負担は本人も家族も大きいです。
最終的に私は転職をして転勤生活から脱出しましたが、それも簡単なことではありませんでした。
これから就活予定の方や転職希望者の方も「転勤」についてはよく考えておいたほうが良いかと思います。
私の経験した転勤や転職に関してはこちらの記事でもまとめています。
ストレスはあるが、得られるものもある
ここまで放射線技師の仕事でストレスを感じることを書いてきましたが、放射線技師の仕事が嫌だったわけではありません。
患者さんの役に立てることや、専門職として働けることには大きなやりがいを感じます。
また転職によって働き方を改善できた経験から、職場選びも非常に重要だと感じています。
自分に合った職場で働くことができれば、放射線技師として働く上でのストレスをかなり減らせると思います。
まとめ
私が放射線技師として10年以上働いて感じたストレスは、
・忙しい検査
・人間関係
・オンコール待機
・一人当直
・機器トラブル
・転勤
でした。
ただしストレスの感じ方は職場によって大きく異なります。
もし現在ストレスを抱えている方は、一人で抱え込まず、働く環境そのものを見直してみるのも一つの方法かもしれません。
私も転職して自分に合った職場を見つけられ、肉体的・精神的にかなり楽になりました。
こちらの記事でも詳しくまとめているのでぜひ参考にどうぞ。







