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放射線技師が急性期病院と慢性期病院の両方で働いて感じたメリット・デメリット

働き方

はじめに

放射線技師として就職や転職を考える際、

「急性期病院と慢性期病院、どちらが働きやすいのだろう?メリット・デメリットは?」

と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。

今回は急性期病院と慢性期病院の両方で働いてきた経験から、それぞれのメリット・デメリットについてまとめます。

急性期病院のメリット

急性期病院で働くメリットは以下の通り。

・多くの症例を経験できる
・技術が身につく
・最新機器を扱える
・研究対象が豊富

多くの症例を経験できる

急性期病院では様々な病態の患者さんの検査があるため、症例は豊富です。

総合病院で働けばたくさんの診療科からの検査依頼があるため、幅広い経験を積めます。

私も慢性期から急性期へ異動したときは症例の多さに圧倒されました…

毎日知らない疾患が出てくるので、毎日調べ物していましたね。

技術が身につく

症例が多いと比例して、検査の種類も検査数も増えていきます。

覚えることは多いです。

ですがここで仕事を覚えれば怖い検査はなくなる!と思いながら日々頑張っていましたね。

最新機器を扱える

扱う装置は新しい機器であることが多いです。

私の今までに扱った機器をまとめると、

中規模慢性期急性期(三次救急あり)急性期(救急なし)小規模慢性期慢性期
一人職場
勤務時期2012~2013~2016~2025~2025~
一般撮影アナログフィルムFPDFPDFPDCR
CT4列64列256列16列16列
MRI中古1.5T3T1.5Tなしなし

急性期と慢性期の間でいつもショックを受けます笑

特に一般撮影装置とCTで違いが大きいですね。

やはりスペックが高いと使いやすいですし、使っていて面白味も感じやすいです。

研究対象が豊富

最新機器を使い、多様な症例に合わせて様々な検査をしているので研究対象は豊富です。

機器の性能評価、新しい撮影手法の開発…ネタ探しには困りません。

同僚や先輩には大学院へ通いながら仕事をしている方も多く、志の高い環境でした。

急性期病院のデメリット

急性期病院で働くデメリットは以下の通り。

・忙しさによる残業時間の増大
・緊張感の高い検査による精神的な負担
・業務量の多さによる体力的な負担
・当直やオンコール体制の負担

忙しさによる残業時間の増大

業務量が多いため、定時時間内に仕事が終わる日はほぼなかったです。

基本的に毎日残業してましたね。

独身時代はあまり気になりませんが、結婚して子供ができるとそうもいかなくなります。

ですが現在は働き方改革の影響で、残業時間については改善傾向にあると感じています。

緊張感の高い検査による精神的な負担

急性期病院では救急対応もあります。

生命に関わる患者さんの検査をするだけでも緊張しますが、医師や看護師もたくさん付き添ってくるのでけっこうなプレッシャーに感じます。

ゆっくりやるわけにもいかないけど、ミスも許されません。

業務量の多さによる体力的な負担

病院によって変わりますが、業務量が多く忙しいとゆっくりと座っている時間はありません。

定時時間までノンストップで動き回っていることも稀ではありませんでした。

その日が終わっても、また次の日も激務…続くとけっこう体力削られます。

当直の負担

忙しい日勤が終わったと思ったら、そのまま当直の日もあります。

大変な救急対応ですが、日勤帯なら仲間がいます。

ですが当直帯は違います。

院内に放射線検査ができるのは自分一人だけです。

何が起きてもまず自分で対応しなくてはなりません。

これがけっこうプレッシャーなんですよね…

経験を積めば自信も付いてきますが、それでもそれなりの緊張はあります。

そして当直中は寝ている時に突然起こされることもあり辛いです…

年齢とともに負担は増していきますね…

慢性期病院のメリット

慢性期病院で働くメリットは以下の通り。

・定時で帰りやすい
・有給が取得しやすい
・ワークライフバランスが取りやすい
・家族との時間を確保しやすい
・業務量が少ない

定時で帰りやすい

定時で帰りやすい、というか定時でしか帰ったことがありません笑

基本的に15時には全ての業務が終わっていることがほとんどですね。

有給が取りやすい

技師の人数が少ないので、二人同時に休めませんが、休みは取りやすいです。

急性期のときは、

「こんな忙しいのに休んだらみんなに負担が…」

と考えていました。

現在は、

「一人でも余裕でこなせるし、休み取っちゃお~」

休みを取るハードルがかなり低いですね。

ワークライフバランスが取りやすい

残業無しで帰れるので、趣味の時間はしっかり確保できます。

当直や呼び出しも皆無なので予定も立てやすいです。

かなりライフよりでバランスを取っていますね笑

家族との時間を確保しやすい

残業もなく当直やオンコールもないので、家族との時間も安定して確保できます。

毎週土日はきっちり休みで、子どもと遊べるのは最高です。

業務量が少ない

急性期の頃が嘘だったかのように、業務には余裕があります。

業務の空き時間は、私はブログやFXなど副業をしています。

急性期の頃は自宅に帰ってからやっていた家庭での雑務を、今は業務時間内に終わらせられるのも助かりますね。

この前は妻のズボンの裾上げまでしていました笑

慢性期病院のデメリット

慢性期病院で働くデメリットは以下の通り

・急性期ほど多くの症例は経験できない
・仕事が単調
・機器が古く低スペック
・運動不足になりがち

急性期ほど多くの症例は経験できない

慢性期病院では症例は多くありません。

急性期疾患の後遺症で要介護状態になった患者さんの入院がほとんどです。

そのため技師としての経験を積みたい人にとってはかなり厳しい環境になると思います。

仕事が単調

症例の少なさに比例して、仕事のバリエーションも少ないです。

毎日ほぼ同じ検査ですね。

検査自体にやりがいはあまり感じません。

一方で医師から画像所見について意見を求められる機会は増えました。

その点ではやりがいを感じられています。

機器が古く低スペック

検査数が少なく、なかなか壊れないからか古い機器を使っていることが多いです。

またスペックも低いです。

慢性期病院に転職してから腹部CTを撮っていると、回転時間が1秒の設定になっていることに気づきました。

「腹部CTで回転時間1秒??今まで0.5秒とかだったよな…どうりで撮影時間が長いわけだ。」

再設定しようとプロトコルを確認したところ…

なんと1秒が最速の回転時間だったらしい。

こんな装置もあるんだな~とカルチャーショックを受けましたね。

運動不足になりがち

私のiPhoneのヘルスケアより、歩数を公開します。

平日の歩数の少なさ!

ちなみに火曜日はクロスバイク通勤したため伸びているだけです。

子どもと市内の大きい公園へ遊びに行った日曜日がダントツです笑

こんな感じで業務が少ないため座っている時間が多く、運動不足になりがちです。

その分通勤でクロスバイクに乗ったり、筋トレしたり、自分で運動量を管理できるかが大事だと思います。

自分が何を重視するか

何を重視するかで、自分に合っている病院は変わります。

成長や経験を重視する人

絶対に急性期病院がおすすめです。

若いうちに多くの経験を積めるメリットは大きいです。

私自身も急性期病院で多くの症例や検査を経験したことで、その後の転職活動で大きな不安はありませんでした。

実際、急性期で培った経験は慢性期病院でも役立っています。

一方で、最初から慢性期病院のみで経験を積んだ場合は、転職時の選択肢が少なくなる可能性もあるかもしれませんね。

経験さえあれば、

急性期病院 → 慢性期病院
急性期病院 → 急性期病院

どちらの転職も比較的楽だと思います。

最初は大変ですが、経験を積んでおけばその後の選択肢は広がります。

ワークライフバランスを重視する人

慢性期病院をおすすめします。

私自身も転職後、家族との時間や自分の時間を確保しやすくなりました。

技師として仕事に情熱を燃やす時間は減りましたが、人生の幸福度全体で考えると向上しています。

まとめ

急性期病院と慢性期病院にはそれぞれメリット・デメリットがあります。

私の経験では、

  • 成長を求めるなら急性期
  • ワークライフバランスを求めるなら慢性期

という印象です。

ただし、病院によっても環境は大きく異なります。

そのため就職や転職の前には実際に病院見学を行い、自分に合う職場を選ぶことが一番大切だと思います。

私の転職経験談や、病院見学の大切さについてはこちらの記事でもまとめています。