放射線技師にコミュ力は必要?コミュ障でも働けるのか現役技師が解説

働き方

結論:コミュ障でもなんとかなる

結論から言うと、コミュ障でも放射線技師の仕事はなんとかなります。

コミュ力が高いことに越したことはありませんが、コミュ障でもなんとかなるし実際そんな同僚もいたことがあります。

またモダリティや病院によってコミュ障の働きやすさに違いがあるのでその点について解説します。

放射線技師は「人と関わらない仕事」ではない

放射線技師ってCTとかMRIを扱う仕事だから人と関わらないというイメージを持っているとしたらちょっと間違いです。

検査するのは人間ですから、人とそれなりに関わります。

検査説明や撮影指示など患者さんとコミュニケーションを取る場面は少なくありません。

また一人で検査するわけではなく同僚の技師や看護師、医師など他の医療職と協力することは日常です。

CTやMRIの造影検査では看護師が必ずいるし、血管造影では医師もいます。

とはいえ患者対応だけ見れば、医師や看護師より関わる時間が圧倒的に短いのも事実。

一人の患者さんと接するのは長くても数分~数十分です。雑談が苦手でもそんなに問題になりません。

医療職の中ではコミュ障でもなんとかなる率が高い職業であるのは間違いないと思います。

モダリティ別コミュ障仕事難易度

人との関わりはモダリティによって変わってきます。

まずはモダリティ別に考察していきます。

一般撮影(通常診療):★☆☆☆☆

一般撮影で関わるのはほとんどの場合、患者さんのみです。

患者さんに対して体位指示や呼吸停止を指示する必要はありますが、自分の撮影技術さえ確かであればコミュニケーションに困ることはあまりないと思われます。

一般撮影(救急対応):★★★★★

一般撮影でも救急対応となるとコミュ障仕事難易度は上がります。

まず患者さんが撮影室に運ばれてくるときは医師や看護師が付き添っていることがほとんどです。

痛がっていたり具合が悪い患者さんの対応なのでルーチン通りには行きません。

患者状態を看護師に確認したり、撮影法を医師に相談したりと臨機応変な対応が求められます。

黙ったままいつも通りの対応で…とはいかないのでコミュ障だと大変かもしれません。

ですが撮影技術さえ確かであれば、最終的にはなんとかなります。

CT:★★★☆☆

単純検査であれば患者さんのみの対応で、手技も楽です。

造影検査になると看護師さんとの協力が必要になり難易度は上がりますが、ルーチンでこなしていけば阿吽の呼吸でこなせるでしょう。

造影検査で厄介なのがたまにある副作用対応ですかね。ここは素早い対応が必要ですし、看護師や医師と連携しなければなりません。

ですが副作用そのものに対する処置は医師や看護師がメインとなるのでコミュ障でもなんとかなるでしょう。

MRI:★★☆☆☆

ほぼCTと同じ内容ですが、一般的にMRIの方が撮影時間が長いため検査件数が少なく1日に対応する患者数が少ないため難易度は若干下がる気がします。

RI:★☆☆☆☆

RIはMRIよりも検査が少ないことが多いです。且つ薬剤投与から撮影まで時間が空くことも多くその間は人と接しないのでコミュ障向きかもしれません。

血管造影・X線透視:★★★★★

検査ではなく治療をすることが多いモダリティのため患者さん、看護師、医師がいるのはもちろん、臨床工学技士がいることもあります。

放射線科の中で最も多くの職種が集まるモダリティですからコミュ障にとって難易度は高いです。

検査に関しては放射線技師が主導権を持っていますが、治療に関しては完全にサポート側です。

治療がスムーズに進むような立ち回りを求められます。

私も血管造影はけっこう苦手です…ちゃんとできる技師は尊敬です笑

血管造影担当の技師はシゴデキなイメージがあります。

急性期病院と慢性期病院での違い

人との関わりは病院によっても大きく変わってきます。

急性期病院

急性期病院は検査も多く、救急対応もあるのでコミュ障の方がストレスに感じる場面は多くなりがちです。

また患者層も若くて体もまだ動く方が多いので、クレームも発生しやすい環境と言えます。

慢性期病院

慢性期病院は検査も同僚も少ないためコミュ障の方向きです。

中には一人勤務施設もありコミュ障にとっては最高の職場ですが、トラブル時も一人で対応しなければならず、そこは苦労する可能性があるので注意が必要です。

また患者層は高齢の方や意思疎通できない方がほとんどなので患者対応は比較的楽だと思います。

実際に慢性期病院で働いている私の一日はこんな感じです。よければ参考にどうぞ。

大事なのは「コミュ力」より誠実さや配慮

結局のところ放射線技師の仕事は陽キャのような会話力が求められるわけではありません。

むしろ物静かで落ち着いている方が患者さんを安心させたり、他の医療職から信頼されることも多くあります。

他の医療職と連携できる最低限のコミュニケーション能力があり、真面目に日々の業務をこなせれば十分放射線技師として仕事をしていけると思います。

大事なのは営業職みたいな流暢な会話術ではなく、医療者としての誠実さや配慮、思いやりを持っているかどうかです。

まとめ

コミュ障だから放射線技師の仕事は無理、ということは決してありません。

病院によってはちょっと大変な思いをする瞬間はあるかもしれませんが撮影技術さえ確かであれば最終的にはなんとかなります。

それでもコミュ障だから放射線技師として働くのが心配、辛いという方は慢性期病院でのんびり働くのがおすすめです。