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放射線技師の仕事は楽?現役技師が病院による違いを解説

働き方

仕事が楽かは病院による

放射線技師の仕事は楽と言われることが多いような気がします。

ですが一方で放射線技師は忙しい、大変という声もチラホラ…

現役放射線技師として4つの病院で働いてきた私としては「働く病院によって大きく変わる」と考えています。

放射線技師が「楽」と言われる理由

放射線技師が楽と言われる理由ですが、これはおそらくルーチン業務が多いことからだと思います。

技師ではない第三者から見ると、「いつも同じような決まった仕事だけしているな~」と見えるのだと思います。

正直な話、そういう面はなくはないです。

また医師に比べれば責任は軽く、看護師に比べれば肉体労働は少なく、医療職の中でも楽な方と思われても致し方ないところもあります。

実際は楽な仕事ばかりではない

ですが普段のルーチン業務だけが放射線技師の業務ではありません。ルーチンだけ見れば確かに楽ですが、大変なことだってあるんです。

・失敗できない難しい検査の緊張感(心臓系検査、オペ室Cアーム、イレギュラーな造影検査)
・転勤のある職場
・孤立無援な救急当直
・いつ呼ばれるかわからないオンコール待機

ルーチンは頭を使わずに仕事をこなせますが、心電同期を使う心臓検査や細かい血管を描出する造影検査などは撮影タイミングや撮影条件などを個別に設定する必要があるので頭を使います。

そしてそのような検査は基本一発勝負、良くてチャンスはもう一回だけ、みたいなことがあるので失敗できない緊張感もあります。

また職場によっては転勤があるため腰を落ち着けて仕事ができなかったり、当直やオンコール待機で日勤帯が終わったとしても拘束が続くこともあります。

そしてこれら業務内容は働く病院によって大きく変わってきます。

私の経験談

私が今まで働いてきた4つの病院、それぞれ楽な部分と大変な部分をまとめます。

250床 慢性期病院

技師1年目で働いていた病院で技師は3人でした。慢性期病棟が多い病院でしたが整形外科は大きな手術も行っており、リウマチ科もあったのでレントゲン業務はけっこう忙しかったです。

・暇なときはとことん暇(数時間何もしないとかありました)

外来担当医師によって業務の忙しさが違いました。忙しい日は走り回っているし、そうでないときはデスクに座りっぱなし。

でも基本的には空き時間は多かったと思います。

また特別難しい検査は多くないので、一度仕事を覚えてしまえばあとはこなすだけでした。

・レントゲンが立て込むと忙しい
・技師が少ないため同時検査が入ると走り回らねばならない
・オンコール待機が3日に一回

技師が3人しかいないのがネックでした。

一人がポーター、一人がレントゲン撮影をしていれば、一人はCTとTVを掛け持ちする事も度々…

また平日は3日に一回オンコール待機のため、帰ってからも落ち着かないです。

また土日は通して待機のため3週に一回は土日無しのようなものでした。

650床 急性期病院

転勤で2年目からは三次救急も受け入れる急性期病院へ赴任しました。

検査自体は意外と少ないのですが、プレッシャーのかかる業務が多かったです。

・日勤帯の検査は少なめ

大きい急性期病院なのでさぞかし忙しいだろうと思っていましたが、意外と検査は少なめ。

CTは2台で一日平均50~60件。MRIも2台で一日平均20件ほどでした。

日中はけっこう余裕があって楽でしたね。

・生死をさまよう患者さんの検査
・撮影後の画像処理
・孤立無援な一人当直

三次救急を受け入れていたので生死をさまよう患者さんの検査も入ります。

痛くて動いていたり、生命維持装置がついていたり、医師や看護師などたくさんの人が検査室に来ることも。

そんな状況で検査をするのはけっこうプレッシャーでした。

日勤帯なら技師も複数なので手伝ってくれますが、当直となると一人です。イレギュラーな事が起きても相談できる同僚はおらず一人で切り抜けなければなりません。

この病院での当直は本当に大変でしたね…

また日勤帯は検査こそ少ないですが、撮影後の画像処理が多く残業は毎日でした。

定時で帰ったことは少ないです。

あとこの病院は三次救急を受け入れることも合ってか、医師も看護師もピリピリしている方が多かった印象です。

ポーターに言っても看護師はほぼ無視状態、検査中に怒鳴る医師などいたので仕事がやりにくいことも…

400床 急性期病院

再度の転勤で技師5年目から赴任した急性期病院です。

・当直が暇

この病院は当直はあるのですが、元々通院している患者さん以外は救急で来ることはなく、もっぱら病棟での急変対応です。つまりほぼ検査が来ないので当直はめちゃくちゃ暇。

映画見たりギター弾いたり好き放題してました笑

これで代休がもらえるのはありがたかったです。

その代わり日勤帯は激務です。

・日勤帯の検査は超忙しい

CTは2台で一日平均80~90件(最高で120件)、MRIは2台で一日平均30件の撮影でした。

ほとんどは特殊な撮影ではなくルーチンなのですが、さすがにこれだけやるとルーチンでも疲れます。

やっと撮影終わったーと思っても次は画像処理。

残業して帰って、また明日も激務が待っています。徐々に心が削られるんですよね…

120床 慢性期病院

結婚して子供ができ転勤が嫌になったため技師14年目で転職して今に至ります。

現在の職場はかなり恵まれています。

・土日祝休み
・残業なし
・当直なし
・転勤なし
・検査少ない

検査は少なく休みも多く、残業も転勤もありません。

時間的・肉体的・精神的全てに余裕があるため空き時間で副業もできるようになりました。

・強いて言うなら給料と昇給が少ない

正直今は仕事で大変なことって思いつかないのですが、転職して年収は下がったので強いて言うならそこでしょうか。

ただこの業務量を考えるとむしろありがたいくらい貰っている気がします笑

放射線技師の年収についてはこちらの記事でもまとめています。

「楽かどうか」は職場で決まる

「放射線技師は楽」と言うのは正しいようで間違っていて、「放射線技師は職場によっては楽」が正解だと考えます。

また放射線技師の業務は楽な部分ももちろんあるけど大変な事も多々あります。

そしてその割合は技師数、検査数、患者層、当直体制などの職場環境によって大きく変わってきます。

結局これってどの業界、どの職種にも言えることですよね。

放射線技師もその例外では無いという話なだけのことです。

まとめ

放射線技師の仕事は一概に「楽」であるとも「大変」であるとも言えません。

それは職場環境によって大きく変わってくるからです。

そして放射線技師は資格を活かして職場環境を変えられる職業でもあると思います。

私も以前は「放射線技師って意外と大変だ…」と思っていましたが、転職した現在は「放射線技師って楽で良い仕事だ…」と感じ方が大きく変化しました。

「楽だと思っていたけど大変じゃん…技師辞めようかな」ともし悩んでいるなら、技師を辞める前に職場を変えてみるのも選択肢の一つだと思いますよ。

私の転職経験談や慢性期病院の実際についてはこちらの記事からどうぞ。