PR

放射線技師の失敗談① レントゲン撮影編

日常・コラム

はじめに

仕事をしていると失敗はつきものです。

新人時代はもちろんですが、技師歴10年以上となった今でも失敗することはあります…

今回はフィルム撮影からCR、FPDまで扱ってきた経験から、レントゲン撮影で実際にやらかした失敗談を紹介します。

レントゲン撮影での失敗談

長尺リスを足に落下させてしまう

全脊椎撮影での話。

撮影を終えてカセッテを取るため、長尺リスをよけようとしました。

長尺リスって結構重いんですよね。

手から滑って落下、自分の足の指に直撃…!!!

指とリスが直交するように落ちたので、ギロチン状態です笑

あまりの痛さで迷走神経反射を起こし、吐き気を催しました。

幸い骨折はしていなかったのですが、爪は割れてしばらく痛かったな…

転職したら胸部や腹部すら欠けた

転職した時の話です。

装置が変わったことで勘が鈍ったのか、簡単な撮影すら失敗するように…

胸部は肺尖が欠け、腹部は横隔膜が欠け…

「クソっ!俺の実力はこんなもんじゃないはずなのに…」

とプライドが傷つきました笑

また転職直後だったため、

「この人大丈夫かな?撮影下手なのかな?」

と思われているんじゃないかと不安も…

しかし先輩から、

「自分も最初は慣れなくてそうだったよ笑」

と言われたのには救われましたね。

装置によってクセってあるので、けっこうあるあるかもしれません。

ですが簡単な撮影こそ雰囲気で撮影していることも多いので、再度基準線や入射位置に気を配ることも大事だなと痛感しました。

ボタンを甘く見た

とある患者さんを車椅子に座らせたまま胸部撮影したときのこと。

ボタンをよけたつもりが、服が垂れ下がってきてしまいました。

「このくらいなら写らないだろ。」

と思ってそのまま撮影。

その後AI解析すると異常検知…!

肺野に円形の陰影がある…

CTも撮っていたので確認しますが、何もない。

何が写っているんだーとしばらく悩んでいましたが…

「あ、これボタンだ…」

よく考えると、垂れ下がった服についていたボタンと同じ位置でした。

写り込まないボタンもけっこうあるので油断していました…今回はしっかり写り込んでしまっていたようです…

撮影後の画像チェックは重要ですね。

リスを逆にセット

胸部写真を撮り終わって画像を見ていると、

なんか画質が悪い…

リス目がすごい…

確認しにいくと、リスが前後逆に取り付けられていました。

やられたーこれは気づかない…!

当たり前を疑って、始業時にチェックしていれば防げたかもしれません。

FPDを入れ忘れて撮影

これも転職後の慢性期病院での失敗。

撮影台にFPDを入れるのを忘れて撮影してしまいました。

前に勤めていた急性期病院では立位ブッキーにも臥位ブッキーにもFPDが入ったままだったので、そのイメージがなかなか抜けないんですよね…

患者さんに余計な被ばくをさせてしまうことになるので、これは本当に反省。

何度かやってしまっているので、FPD確認を徹底して気をつけています。

まとめ

こうして振り返ると難しいレントゲン撮影での失敗というよりも、

簡単なはずの胸部写真での失敗や単純なミスが多いようです。

簡単だからこそ、気を抜いてしまって失敗しているのかもしれません。

失敗はなくせませんが、そこから教訓を得て改善することは出来ます。

レントゲン撮影は単純検査だからこそ、「基本を丁寧に積み重ねること」が一番大切なのではないでしょうか。

また私の失敗談が反面教師となり、みなさんの日々の業務に活かしてもらえれば幸いです。